我が家の次男は4歳。
最近は文字に興味があるようで、
自分の名前を書きたがったり、
スーパーへ行けば「あおさ」「あまざけ」など、
ひらがなを見つけてはうれしそうに読み上げています。
「いつの間に読めるようになったの~!」
と驚きと嬉しさを感じます^^
特に練習することもしなかったのに
自然にできるようになっていく。
健常の次男の成長には、本当に感激してしまいます。
かたや、長男はたくさん心配して、
たくさん働きかけや練習をしたのにも関わらず、
成長するどころか、退行していきました。
病気を持っていたから、なのですが、
焦る気持ちや無意味な練習の時間を
楽しいことに使ってあげたかったなぁ・・・と
今でも苦い気持ちになります。
成長とは、
頑張ったところで進むものではない
一人一人ペースが決まっているものだ
ということを書きたいと思います。
ハイハイしなかった長男
長男の成長は一言で言うと
「停滞」と「退行」
でした。
二言ですね。笑
最初のつまづきはハイハイ。
うつ伏せにして、前にオモチャを置いて
誘ってみても一向に動きません。
実はむかーしに保育士の資格を取っていた私。(ペーパーですが^^;)
この子の成長があるから焦っても仕方ない!
そんな知識はありました。
けれど、周りの子がどんどんハイハイ→つかまり立ち→たっち、と
成長していくのを目の当たりにすると、頭ではわかっていても
焦りが芽生え、自分の考えに自信がなくなってきます。
発達相談に行くと、やはり
「個性があるから、心配しないようにね」
とアドバイスを受けました。
けれど今の時代、良いのか悪いのか、情報があふれかえっています。
ハイハイしない子は危ない!
栄養不足で発達遅滞が起こる
心配している時ってこのようなネガティブな情報ばかり、
やけに目についてしまうんですよね・・・
そうこうしていると、自分だけでなく、夫や両親など近しい周りも
だんだん本気で心配してくるようになります。
「刺激が足りないんじゃないか。」
「もっと練習させなさい!」
「栄養が足りてないのでは?」
もちろん皆、心配してくれているのはわかります。
けれど、ただでさえ焦っていて不安でいっぱいの私には
「おまえの育て方が悪い」
そう言われているとしか思えず・・・
どうしたら良いのか何が良いのか、全く判断できなくなり
言われるがままスパルタ練習をしてみたり、
怪しげな食事療法に手を出してみたり、
迷走して、情報に振り回されてしまっていました。
今なら、声を大にして言いたいです。
頑張ったってできない子なんだよ。受け入れて!
手をかけなくても成長していく次男
次男誕生の数日後に長男が倒れました。
そして、検査入院→難病告知に至ったため
私の気分は、次男が生まれてうれしい気持ちよりも
長男が難病だとわかった絶望の気持ちが占めていました。
さらに、長男の入院に、すがって数か月続けた関西の鍼灸院通い、
難病関係の手続きや、どんどん悪化する症状への対応・・・
本来、いちばん密着しているはずの次男との時間は、
夜間の授乳の時くらいしかありませんでした。
けれど、すくすく何の問題もなく育っていく次男。
あんなに長男の時に苦労したハイハイも難なくでき、
あっという間に歩けるようになりました。
健常な子は勝手に成長していくんだ!
と衝撃を受けたのを覚えています。
無理にやらせても害にしかならない
そんな次男も保育園に入園し、
段々と個人差がでてくるようになります。
当然、健常児といえども、成長ペースに差がありますよね。
例えばトイレトレーニング。
周りのお友達は着々とパンツで過ごすようになっている中で
次男はとっても遅い方でした。
最初はマイペースにやっていた私も、
お昼寝布団が毎回のように濡れ、申し訳なさそうに話す先生を見て、
「家でもっと働きかけるべきなのかな・・・」
こう、勝手に焦りとプレッシャーを感じてしまったんです。
それからは、トイレに誘導したり、強制的にパンツを履かせてみたり、
早くはずれるべく、働きかけます。
ところが、成功することもありましたが、
失敗することも増えます。
すると、自信をなくすんですよね。
そして、ママからの「早くオムツはずれろ~」という圧も
プレッシャーに感じていたと思います。
ある日、保育園の先生から
「〇〇くん、最近機嫌がよくないみたいだけど、
おうちで何かありましたか?」と聞かれました。
これは・・・完全にオムツの圧のせいです。
長男のことがあったのに、またやってしまった・・・
と反省し、そこからはオムツでもパンツでも好きな方を
本人に選ばせ、私はいっさいトイレの事を口にしませんでした。
すると、やはりまだ不安だったんですね。
お昼寝と夜はオムツ選び安心して眠り、日中はパンツを自ら選ぶ次男。
子どもって、ちゃんと自分の段階をわかっているんですよね。
私の心配も何のその、いつの間にお昼寝も完全にパンツで眠れるようになり
夜間もオムツを履きながらも、自分からトイレにいけるようになっています。
ここでもやはり、頑張らせたところですぐできるようにはならない
無理にさせることは逆効果だ、と思い知りました。
子育てするものが、すべきことは子どもを頑張らせることじゃない。
頑張るべきなのは、周りと比べない、焦らず腰をすえて待てる自分になること。
そのために、長男の時に強く感じた、
頑張ってもできないものはできない事実を
忘れずに心に留めておかなくては、と思います。
おわりに
焦る気持ちを、
まだできない今を楽しむ気持ちや、じっくり待つ気持ち
今のままの子どもを認める気持ち
などに変換できると
子どもにとっても、親にとっても
幸せなことになりますよね。
子どもには個性差がある。だから
頑張ってもできないものはできないんだよー!!
子育てをする親以外にも、すべての人の
常識になってほしいなぁと思います。