通所のママ達の間で話題によく上ることの一つに「お風呂」があります。
◆どんな風に入れているの?
◆誰が入れているの?
◆どれくらいの頻度で入れているの?
なかなか見たり詳しく聞いたりする機会のないお風呂事情。
こんな風に他のお宅のお風呂の様子って、気になりますよね。
この記事では、我が家のお風呂事情を書いていきたいと思います。
お風呂の入れ方
長男をお風呂に入れる時、気を付けることが2点あります。
1点目が、首・腰ともにすわらないため、全身を完全に支える必要があること。
2点目は、嚥下障害・サイレントアスピレーション(むせのない誤嚥)があるため、姿勢の工夫と入浴前後の吸引が必要なこと。
誰が、どのように入れているの?
現在は、母か父が自分も入りながら、抱っこで一緒に入浴というスタイル。
◆平日は母と入浴(ヘルパーさんが介助)
◆土日は父と入浴(母が介助)
このように、介助者と2名体制で入れています。
よく使われているバスチェア・マットなどは、我が家では現在使っていません。
以前はベビー用バスチェアを使っていたのですが、使用しなくなった理由はどうしてもカビが発生してしまうことと、お手入れが面倒に感じたためです。
それから長男は嚥下が苦手で唾液がたまるとすぐゴロゴロしてしまうため、サッと前傾姿勢にして唾液を出させられる抱っこが一番都合良いのです。
現在18キロ。結構な重さではありますが、まだしばらくはこのスタイルでいけますね^^
もっと成長して抱っこが辛くなってきたら、マットを浴室にひいて横向きに寝かせて洗い、浴槽へ入る時だけは抱っこ、というスタイルに変更する予定でいます。
入浴の手順
平日バージョンの流れです。
【母】
お風呂に入り、自分の髪と身体を洗う。
脱衣所に長男を寝かせる用のバスタオルをひいておく。
↓
【ヘルパー】
長男の服を脱がせ、オムツ1枚にしておく。
胃瘻こよりを外し、吸引を済ませる。
↓
【母】
浴室の呼び出しを押し、長男入浴OKの合図をする。
↓
【ヘルパー】
長男を抱っこし、脱衣所のバスタオルの上へ寝かせる。
ママへ声かけ。
リビングにある座位保持イスを脱衣所横へ移動しておく。
↓
【母】
脱衣所にいる長男のオムツを取った後、抱き上げ浴室へ。
抱っこしたまま浴室イスに座り、長男の身体と髪を洗う。
そのまま湯船へつかる。
湯船から出たら軽く拭き、一旦脱衣所のバスタオルの上へ寝かせる。
バスタオルで拭き、脱衣所横の座位保持イスへ移動。
ヘルパーさんに完了の声かけ。
↓
【ヘルパー】
座位保持イスごと、リビングへ移動。
長男をベッドへおろし、必要に応じて吸引。
オムツを履かせ、パジャマを着せる。
胃瘻こより、モニターを装着、髪の毛を乾かす。
↓
【母】
自分の着替えを済ませ、ヘルパーさんと交代。
吸引や水分注入などのケアを行う。
土日は母とヘルパーさんが、父と母に代わり、ほぼ手順は同じです。
我が家の浴室
我が家の浴室サイズは1418サイズです。
引っ越しを機に、長男が入りやすいよう浴室のリフォームをしました。
こだわった点は以下5点です。
◆開閉をラクにするため、ドアは引き戸に。
◆洗い場にはカウンター等余計なものを取り付けず、スペースを広く取れるように。
◆浴槽は長男が大きくなっても入れるよう、スペース重視で段差や手すりつけず。
◆浴槽より洗い場を広く取るため、微差だけれど小さめサイズの浴槽を選択。
◆浴室を、冬は暖かく・夏は涼しくしたいため、浴室乾燥機を導入。
お風呂は絶好の〇〇タイム
この寒い季節、やはりお風呂は身体が芯から温まり気持ちいいですね。
長男もキレイに洗って温かい湯船につかると、とっても気持ち良さそうな顔をします。
そんなお風呂の時間、我が家では3つの〇〇タイムとして過ごしています^^
リラックスタイム
一番はリラックス時間ですね。
毎日良い香りの入浴剤を入れてほっこりしています。
筋緊張の強くなりがちな長男も、湯船では全身ゆるゆる!とってもリラックスしています。
抱っこで入っていることで、スキンシップにもなり、それもリラックスにつながっていますね。
マッサージタイム
ゆっくりしてあげたいと思いつつ、なかなか時間のとれないマッサージ。湯船につかる時間をマッサージタイムにしています。いつもしているマッサージをご紹介しますね。
- 肩回し
肩甲骨の動きを良くすると、深い呼吸につながります。
→ 左右それぞれ10回まわします。
- 足首体操
内反足で足首の固い長男。ボトックスを定期的に打ってもらっていますが、効き目をあげるには、毎日ストレッチをすることが重要です。
→ 左右それぞれ、ゆっくりと10回ずつまわします。
- お顔マッサージ
耳下腺(耳下の前方あたり)を刺激するとサラサラの唾液が出ます。唾液がサラサラになるということは、ネバネバ状のものより嚥下がしやすくなります。お顔やお口周りの筋肉をほぐすことも、スムーズな嚥下につながります。
→ 耳下腺とお口周りを、指の腹で円を描くようにマッサージします。
加湿タイム
乾いたこの季節、長男の痰も固くなりがちで、取るのに苦労することが多いです。
通常ケアの生食吸入を回数増やして対応しているのですが、それ以上に効果があるのがお風呂に入ることです。
ゆっくり湯船につかれば蒸気で痰もやわらかくなり、また身体も動かし痰も動いているので、入浴後の痰の取れがとても良くなります。
少し体調が心配だったり、疲れているかな?と思った時、以前は大事をとってお風呂に入るのはやめておいたんです。けれど最近はそういう時でも意識して入浴するようにしました。すると、安静にして入浴を控えた時より、むしろ体調が良くなってきたのです。
お風呂の効果は絶大ですね^^
終わりに
長男とゆっくり過ごす時間が少ない中でのお風呂は、貴重なスキンシップの時間です。私の体力が続く限りは一緒に入りたいと思っています。
けれど、我が家も子どもの成長や様々な事情で、いつか入れられなくなる日がくるかもしれません。その時は臨機応変に、その時々に合わせた入り方を見つけたいですね。